(2)科目の構成

人文社会系教養科目
1) 科目系列の概要

人文社会系教養科目は、科学技術と人間社会の関わりについて、幅広い知識や見方、考え方を身に付けることを目的とする科目です。そのために、技術やものづくりと密接にかかわる人間の心理や行動、人間が創り出した多様な文化や思想、政治制度や経済システム、さらには今日の世界が直面する経済や社会、環境などの様々な問題を学びます。

工学部で人文社会系教養科目が開講される理由は、大きく分けて2つあります。1つは、大学を卒業し、社会人として活動する際に必要な知識・教養を身に付けるためです。卒業し、社会人として活動する際、求められる能力は「専門技術」だけではありません。他者と協力して“働く”ためには、自分も含めた人間をより良く理解することが必要ですし、経営・管理という立場になれば、経済や法律についての一定の知識が必要となります。また、国際化が進んでいて、異なる文化・慣習に身を置くことになるかもしれません。人文社会系教養科目は、将来そんな状況になったとき「自分はどうすれば良いのか」を考える“糸口”や“能力”を身に付けてもらうためにあるのです。

もう1つは、工学で扱う技術やものづくりと深く関連している人間・社会を学ぶためです。技術やものづくりは、人々の生活や社会、環境に大きな影響を及ぼしており、そのために技術者には高い職業倫理や幅広い知識、豊かなコミュニケーション能力が求められています。また、技術やものづくりは人々や環境、社会の要請に応えるものでなければならず、そのために技術者は人間の心理や行動、人間が創り出した多様な文化や思想、政治制度や経済システム、さらには今日の世界が直面する経済や社会、環境などの様々な問題について十分に学ぶ必要があります。工学部において人文社会系教養科目が開講されるのは、そうした技術・ものづくりと人間・社会との関わりを学ぶためでもあるのです。

2) 各コースにおける開講状況

◎必修、○選択必修、△選択、□自由

科目名 単位
コマ
授業
形態
機械工学課程 物質化学課程 電気電子工学課程 情報・通信工学課程 土木工学課程 カテゴリ分類
基幹機械
コース
先進機械
コース
環境・物質
工学コース
化学・生命
工学コース
電気・ロボット
工学コース
先端電子
工学コース
情報通信
コース
情報工学
コース
都市・環境
コース
単位区分
開講期
単位区分
開講期
単位区分
開講期
単位区分
開講期
単位区分
開講期
単位区分
開講期
単位区分
開講期
単位区分
開講期
単位区分
開講期
世界の言語と文化 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
①文化
文化人類学 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
①文化
技術者の倫理 2 1 講義
1前

1前

1前

1前

1後

1前/後

1後

1前/後

1後
②哲学・倫理学
生命倫理 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
②哲学・倫理学
哲学・倫理学 2 1 講義
3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後
②哲学・倫理学
社会心理学 2 1 講義
1前

1前

1前

1前

1前

1前

1前

1前

1前
③心理学
認知心理学 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
③心理学
地域と経済 2 1 講義
3前

3前

3前

3前

3前

3前

3前

3前

3前
④地理学
地方自治論 2 1 講義
2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後
⑤政策学
法学入門 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
⑥法学
日本国憲法 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
⑥法学
知的財産法 2 1 講義
3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後
⑥法学
土木と経済学 2 1 講義
1前
⑦経済学
経済学 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
⑦経済学
現代の日本経済 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
⑦経済学
応用経済学 2 1 講義
3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後
⑦経済学
地域社会学 2 1 講義
3前

3前

3前

3前

3前

3前

3前

3前

3前
⑧社会学
情報技術と現代社会 2 1 講義
2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後
⑨社会情報学
レポートライティング 2 1 演習
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
⑩コミュニケーション
プレゼンテーション入門 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
⑩コミュニケーション
自己表現とコミュニケーション 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
⑩コミュニケーション
福祉と技術 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
⑪社会と産業技術
現代日本の社会 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
⑬国際社会
グローバリゼーション論 2 1 講義
3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後
⑬国際社会
人間社会と環境問題 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
⑬国際社会
地域と環境 2 1 講義
2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後

2前/後
⑭環境学
生産と消費の環境論 2 1 講義
2前

2前

2前

2前

2前

2前

2前

2前

2前
⑭環境学
教育心理学 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
⑯教育
教育原論 2 1 講義
1前

1前

1前

1前

1前

1前

1前

1前

1前
⑯教育
人間関係論 2 1 講義
1後

1後

1後

1後

1後

1後

1後

1後

1後
⑯教育
教育の近現代史 2 1 講義
1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後

1前/後
⑯教育
教育社会学 2 1 講義
3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後

3前/後
⑯教育
開講期の【前期・後期】は、当該年度の時間割を参照してください。
3) 構成科目について

1~2年生を対象に人文社会科学の基礎を学ぶ基礎的教養科目と、3~4年生を対象に卒業研究や就職活動をも念頭に置いて自己の専門分野に関連する人文社会系教養科目を学ぶ展開教養科目(豊洲開講)、コミュニケーション能力やプレゼンテーション、文章の書き方など社会人として(大学生として)欠かせないスキル(リテラシー)を身に付ける基礎スキル科目があります。

・基礎的教養科目
「世界の言語と文化」「文化人類学」「技術者の倫理」「生命倫理」「社会心理学」「認知心理学」「地方自治論」「法学入門」「日本国憲法」「土木と経済学」「経済学」「現代の日本経済」「情報技術と現代社会」「福祉と技術」「現代日本の社会」「人間社会と環境問題」「地域と環境」「生産と消費の環境論」「教育心理学」「教育原論」「人間関係論」「教育の近現代史」

・展開教養科目
「哲学・倫理学」「地域と経済」「知的財産法」「応用経済学」「地域社会学」「グローバリゼーション論」「教育社会学」

・基礎スキル科目
「レポートライティング」「プレゼンテーション入門」「自己表現とコミュニケーション」

4) その他

人文社会系教養科目は、1年から4年まで全ての学年で履修できます。高学年になっても履修しやすいように、豊洲キャンパスでも数多く開講しています。したがって、「早く片づけてしまおう」などとは考えず、自分自身の幅を広げる機会と思って積極的に履修してください。