(1)教育体系の特徴

工学部の教育理念を体現する課程制カリキュラムの特徴を紹介します。

1) 高い自由度

従来の学科制カリキュラムでは、卒業に必要な124単位は原則として自学科の科目から取得する必要があり、かつ各学科において細かな履修ルールが定められていたため、履修の自由度は必ずしも高くありませんでした。そこで、課程制カリキュラムでは、各コースにおいて科目の統合や厳選を行い、カリキュラムを再編しました。これによりカリキュラムに自由度が生まれ、学生は自身の興味やニーズに応じて多様な学びを展開することが可能となりました。分野横断に挑戦することも自コースの学びを追求することもできます。

各コースにより自由に選択できる単位数は異なります。詳細は自コースのカリキュラムを確認してください。

2) 分野横断

課程制カリキュラムでは、「分野別科目群」という仕組みを導入することで分野横断的な学びを可能としています。「分野別科目群」とは、各コースが提供する様々な専門科目のうち特定のテーマに関連した科目をグルーピングしたものを指します。通常、各コースの専門科目はそのコースの学生しか履修することができませんが、「分野別科目群」の構成科目であれば、他コースの学生でも履修することができます。工学部には19の分野別科目群があり、学生はこれを活用することで学びの範囲を他分野に拡張することができます。所定の条件を満たせば、卒業時に副コースの修了認定を受けることもできます。

詳細は分野横断の章をご覧ください。

3) 卒業研究への早期着手

課程制カリキュラムでは、従来の学科制よりも1年早い3年次から研究室に所属し、卒業研究を開始します。これにより卒業研究に十分な時間をかけて取り組むことができます。卒業研究着手の早期化により、研究テーマに沿った科目選択や、授業で学んだ内容を即座に研究に生かすことも可能となりました。さらに、学内研究留学という制度を使えば自コースにおける研究活動と並行し、他分野の研究室にて一定の研究活動を行うこともできます。このような研究を軸とした実践的な教育により、課題発見力・課題解決力を高めることができます。

自由度の高いカリキュラム。どう学ぶかは自分次第。
教育体系の特徴